「デブ」と「ぽっちゃり」の使い分け

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「デブ」と「ぽっちゃり」、言葉だけを聞けば同じような意味とも思えますが、そこから受ける印象にはかなりの違いがあります。
「デブ」には何となく悪意が感じられて、言われた側は傷付く場合が多いでしょうし、逆に「ぽっちゃり」は可愛らしい感じがして、殆どは好意的に受け取られることでしょう。
では、「デブ」と「ぽっちゃり」を使い分ける時、人はどこで差をつけているのでしょうか。
子供から大人に至るまで、一般的に「デブ」と言えば悪口に分類されます。
デブと言われて褒め言葉と受け取る人も、褒め言葉として使う人も稀でしょう。
そこから連想されるイメージは、太っている事による容姿の醜さや行動の鈍さ、不健康さ、不潔感、そしてそれらを材料に相手を貶めようとする侮蔑の感情です。
軽い冗談であれ本気の悪口であれ、言われた側を不愉快な気持ちにさせ、敵意があると受け取られかねません。
一方「ぽっちゃり」という言葉からは、そういった負の印象は殆ど感じられません。
標準より太めではあるが許容範囲である、清潔感がある、可愛らしい、といったような、相手に好感を持っている場合に多く用いられる言葉と言えます。
日常的な人付き合いの現場で、太っている人をストレートに「デブ」と言い辛い場合にもよく使われていますが、そこには明らかに「こちらは太っていることを否定的に思っていないよ、あなたを悪く思っていないよ」という意思やアピールが感じられます。
自分自身に用いる場合も同じく、自分を「デブ」と表現する人は体型に強いコンプレックスを持っていて、太っている自分を嫌悪する気持ちに常に苛まれている自虐的なタイプや、自分に厳しいタイプに多く見られます。
また「ぽっちゃり」と表現する人は、自分の体型を欠点ではなく肯定的に捉えているか、単に見たくない現実から目を背けて開き直っている場合が多いようです。
総合的に見れば、「デブ」という言葉は負の感情を基にして使われ、「ぽっちゃり」は太っている事を前向きに捉えようとする場面で使われると言えます。
例えば仮に、ある人が標準より太っていたとしても、清潔感があり、優しさや大らかさ、明るさといったポジティブな印象を持たれていて、愛されるキャラクターとして定着していれば、単純に「デブ」という言葉で蔑まれる事はそうそうありません。
逆もまた然りで、不潔であったり、意地の悪さやひねくれた性格が滲み出るような言動が目立ったりして周りに悪印象を与えていれば、目に付き易い体型のことが真っ先に悪口の材料にされてしまうのも自然な成り行きなのです。