豊かな実りの秋の風景も江南の田園風景と同じ、人の顔付きも変わりません。 有明海の魚貝類は日本の海の産物の中で特異なものばかりですが、ムツゴロウ、あげまき、はぜのはしくい、ぐち、わらすぼ、しゃっぱ、などなんとほとんど同じ物がとれて、ガタスキーやむつかけといった漁法まで中国東シナ海の沿岸、海州湾、寧波の干潟のものとほぼ同じなのです。
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さらに、吉野ケ里遺跡から発掘された炭化米は、この地方で栽培された米が徐福のふるさと、中国江蘇省連雲港市の焦庄遺跡のから発見された米と似ていると発表されています。
加えて、船の櫓にもこの地方は特色があります。日本の大多数の地方は船の進行方向を向き、左側に櫓があるそうです。今では櫓を漕いで漁をする船はほとんどないのですが、筑後川でエツ漁をする船は、流した網が潮の流れに乗って移動するのを櫓を漕いで追いかけます。その櫓は右側についています。中国では櫓は右についているのが一般的だといいます。
また、淡水面が多く広がる佐賀地方は菱が多く見られます。菱は日本中どこでも見られる水生植物ですが、佐賀では秋の味覚として珍重されています。なかでも佐賀市に隣接する千代田町は菱の産地です。ここでは、ハンギー(半切)という木の桶に乗って菱を収穫する姿が秋の風物詩となっています。これと同じ光景を中国揚子江流域でも見ることができます。ちなみに、菱は古来より健胃散として用いられています。
連雲港市韓愈県のあたりで見たアオの取水は、有明海に注ぐ川でも同じような風景が見られて感激したものでした。
有明海の干潟に群生する七面草も同じように、あちらにもあって、真っ赤に広がる風景に驚いたものでした。ここにも、佐賀と中国の古代からの交流が証明されている気がしてなりません。